賃貸シャッターガレージとレンタルコンテナの違い

賃貸シャッターガレージはレンタルコンテナと比較検討される事が多いものです。
車で乗り付けられて大物も収納できるという機能性は同じですが、異なる点も幾つかございます。それぞれのメリット・デメリットについて考察してみました。

ガレージvsコンテナ

※比較対象の賃貸シャッターガレージは弊社が取り扱うシャッター扉又はオーバースライダー扉のガレージ。レンタルコンテナは広島市内の一般的な屋外コンテナ。

シャッターガレージ レンタルコンテナ 考察
造り 大手国内メーカー製ガレージ(薄板軽量形鋼 鉄骨造) 運搬用中古コンテナを改造(鉄骨造) 一部の賃貸ガレージには換気窓やアルミサッシ付きもあり
広さ 約3.2帖~約13.3帖 約1.3帖~約8.1帖 バリエーションはレンタルコンテナが多いが広さはガレージが優位
1帖当たりの月額使用料(税込・1F部) 4,600円~7,500円 3,600円~6,600円 単位面積当たりの単価はレンタルコンテナに軍配
車両乗り入れ 何れも建物前に車を着けられる
駐車場 共用駐車場又は専用駐車場あり なし 長時間駐車する場合、レンタルコンテナの場合は近隣のコインパーキングを利用
フロア段差 地面とツライチ 20cm程度の段差あり 重量物の搬出入や台車利用時に大きく差が出る
室内照明 あり 原則なし 夜間の荷物の出し入れや整理時に安全面からも室内照明は必須
電源 100Vコンセントあり なし 室内で電動ツールを使ったりバッテリーの充電には電源が必須
セキュリティ 夜間照明、防犯カメラ、一部施設はリモコンチェーンゲートあり 夜間照明、防犯カメラ レンタルコンテナは防犯カメラが設置されていない物件もある
水道設備 あり なし 収納物の清掃に水が使えると便利
共用トイレ あり※1 なし 長時間作業時に安心
主な収納物 車、バイク、トライク、マリンジェット、カヤック、ボート、車両パーツ、工具、家具、趣味のコレクション、資材等々 家具、アウトドア用品、園芸用品、車両パーツ、工具、資材等々 ガレージは間口が広く段差が無いので大型・重量物向き。長時間滞在出来るためコレクションの展示や整理にも
収納以外の用途 事務所、店舗、工房、作業所、コレクション展示等相談可 不可 賃貸ガレージは長時間滞在可故に多目的多用途に利用可

※1 一部共用トイレを設置していないシャッターガレージもございます

賃貸シャッターガレージはそこで車両を整備する事を前提に各種設備を整えており、様々な用途でご利用頂ける事がお判り頂けるかと思います。

しかも単純に倉庫として使うシーンでも、開口部が大きく段差が無い点は重量物に限らず荷物の出し入れが楽で安全。照明付きなので夜間も安全にご利用頂けます。


総合力で勝る賃貸ガレージですが、単位面積当たりの使用料についてはやや不利な点は否めません。
2階建レンタルコンテナの2階部ならば更に安いケースも見受けられますが重量物や大物の収納には不向き。軽量小物であればトランクルームで十分事足ります。

賃貸ガレージ

レンタルコンテナのもう一つのメリットは賃貸ガレージよりも小さいサイズを用意している点。小さなものだと2帖以下、月額1万円以下でご利用頂けるものもございます。

家庭のオフシーズン物やアウトドア用品を仕舞うとか、事業用途であれば繁忙期だけ資材置き場として利用するなど、一時的な利用や3帖以下の物量需要にはレンタルコンテナがマッチするでしょう。しかし恒常的に倉庫として、それも相応な量を収納するなら賃貸ガレージをお勧め致します。

レンタルコンテナ

ここからは更に賃貸ガレージの魅力を掘り下げて参ります。

先ずは広さから見て行きましょう。賃貸ガレージは主に車やバイクを収納する事が目的。よって極端に狭いものはございません。小さいものでも2.1m×2.8m(約3.6帖)から、大きなものでは3.4m×6.5m(約13.4帖)とファミリータイプのLDK並み。

更に物理的な大きさが規格で決められているコンテナでは出来ない芸当がこちら。

連棟が可能なタイプなら大空間を造ることもできるんです。

連棟

中には断熱内装仕上げを施したものもあり、プライベートガレージ感覚でガレージライフを楽しむ事も可能。

内装仕上げ

自ら内装を施してショップ顔負けの空間にカスタマイズするツワモノもいらっしゃいます。

カスタム

勿論現状回復が条件となりますが、レンタルコンテナではまず許可されないでしょう。

カスタム

フロアはモルタル仕上げで地面とフラットなのが一般的。ペイント仕上げのフロアなら油染みや埃とも無縁ですね。

ガレージと言うからには単に保管するだけではなく整備される方もいらっしゃいます。また、車で来場してバイクに乗り換えてツーリングに行く方も。
ご利用者様に安心して長時間滞在頂ける様、多くの賃貸ガレージには駐車場やトイレ・シンクといった共用設備を設置している点も高ポイント。

収益を追求すれば一見無駄な設備に思えますし管理の手間もかかります。しかしながらこの余裕こそが競争力の源。ご利用者様に永らく愛される所以です。

共用トイレ・シンク

如何でしょうか。賃貸ガレージの良さをご理解頂けたでしょうか。

残念なのはレンタルコンテナに比べ数が圧倒的に少ない点。弊社では土地オーナー様向けの個別提案の他に、これはと思う土地情報を仕入れて収益シミュレーションを行った情報を発信する取り組みを始めました。こうした地道な努力を積み重ねて早期に多地域に展開できるよう鋭意努めております。