ハウスガレージ

ひと口にシャッターガレージ付き住宅と云ってもその形態はいくつかに分かれます。

1.ガレージハウス
2.ビルトインガレージ(インナーガレージ)住宅
3.掘り込みガレージ付き住宅
4.敷地内に独立ガレージがある住宅

それぞれの説明はこちらに譲るとして、今回は4の発展形として戸建住宅と独立型ガレージ(イナバやヨドやタクボ等の既成品)を合体させたものを造ってみようと画策しています。

メリットはローコストでガレージハウス的ガレージライフを実現できる点。

ガレージハウスやビルトインガレージ住宅は、大きな開口部があり且つ大空間となるガレージの上に部屋を造るため、ガレージ部の強度を高める工夫が必要なんですね。

問題無く建築確認が下りる様、素材や組み方を検討し構造計算をしっかりと行います。その為の追加コストは無視できるレベルのものではありません。

一方、既成品のガレージは予めメーカーが構造計算してくれてるし、その上に部屋を造る事もありません。

戸建住宅の側面にぴったりとくっつけてドアを付けてあげれば住宅から出入りできるガレージの出来上がり。

これは何と呼べばいいのかな。

ただ、現段階では机上の話でして、片や木造、片や鉄骨造りの建築物を組み合わせた住宅を造ることができるのか、先ずは建築主事に確認する必要があります。

もし許可が下りれば面白い建物になると思うんですけどね。

デザインのチカラ

本日はオーナー様と賃貸戸建+ガレージプロジェクトの打ち合わせ。

今回の最も優先度の高い判断基準はコスト。

ローコスト住宅を供給する建築会社2社に打診し、それぞれの提案内容と見積額を検討したのですが、1社は予算オーバーで残念ながら選考から除外。もう1社はデザイン的に納得が行かず保留。

どちらも帯に短し襷に長しで決定打に欠け、もう1社検討することになりました。

しかし最近の賃貸用戸建というものはローコストといえども設備はどれも充実してますね。

そこそこ広いシステムキッチンにゆったりとしたユニットバス、温水洗浄便座といった最新の水周り設備は当然ながら、標準でペアガラスを採用し高気密高断熱仕様といった快適性に加え、耐震性、耐久性、メンテナンス性の良さも謳っています。

設備・仕様が一定水準をクリアしているなら、次なる判断基準はデザイン(見た目)。

現在検討中の1社はスタイリッシュな外観と外貼り断熱が特徴的なデザイナーズ戸建をローコストで提供できるのが売り。

借家と言うと切妻屋根の2階建て住宅を思い浮かべますが、ガレージと併設するとガレージが浮いてしまってちぐはぐな印象を受けるのが難点なんです。

一方でローコスト住宅で比較的目にすることの多いキューブ状の建物はなるほどガレージとの相性は良さそうですが、コスト優先でデザインを重視していないため無機質過ぎてなんだかつまらない印象は否めません。オーナー様もそこが気に入らない様子。

大家さんが愛情を持てない物件ならばやめておいた方が良いでしょう。

そこに住むことで、何か新しい生活を、ワクワクする人生をイメージできる。それがデザインの力。

勿論大事なのは中身ですが、最新の設備、建材を使っているならどれもこれも遜色無いレベルに仕上がっている筈。であれば差別化要素としてのデザインというものが益々重要になってきます。

これは車でもバイクでも同じことが言えますよね。

トンガリ過ぎて使い勝手が悪過ぎるのも考えものですが、そんなツンデレ系が好きな方も中にはいます(特にイタフラ車乗りに多し)。

今回のプロジェクトは、車・バイク趣味車向けに広めのシャッターガレージを併設するのが特徴。

それだけでも差別化出来るとは思いますが、愛車にひとかたならぬ拘りを持つ方は住処にも拘りがあることでしょう。

そんなマニアックな方々にも受け入れられる賃貸物件を目指してベストを尽くしています。

戸建+ガレージ その後

本日はオーナー様と戸建+ガレージのレイアウト打ち合わせ。

オーバースライダーを備えたガレージのサイズは幅3.4m×奥行き6mのサイズ。

中に入れる車両のサイズにも拠りますが、車1台とバイク1~2台を駐車できるスペースを確保することができそうです。また、敷地内にはあと2台の車を駐車できるゆったりとしたレイアウトとなります。

ただ、この案だと敷地内に建築できる戸数は2戸となり、投資物件として収益面だけを考えるとガレージを併設せずに3戸建てた方が有利なのです。

更に収益性を突き詰めるのなら連棟のテラスハウスやアパートを建築するのが一般的ですね。

ここで重要なのが出口戦略。

長期に渡って不動産価値を維持しつつ満室経営を続けるには、或いは将来相続や売却を視野に入れ不動産の流動性を確保するにはどうすればいいのかを考慮すると、前述の案が現在ところ最も有力です。

さて、気になる家賃ですが、この辺りの相場は2LDK(60㎡前後)の新しめのマンションで9万円前後。駐車場込みで10万円弱がひとつの目安となります。

スーパーまで徒歩4分、駅まで徒歩9分、コンビニは徒歩3分圏内に3店と非常に便利なロケーションだけにちょいと高めになりそうなのですが、建築コストを抑えて出来るだけ安くリリース出来るよう試行中です。

戸建+ガレージライフ

本日は、土地オーナー様のご依頼によりガレージハウス的な物件の提案をすべく建築会社と打ち合わせ。

当初はシングル向け賃貸ガレージハウスを3~4戸建築することを考えてましたが、ご予算や需要、最終的な出口戦略(売却や相続)等々を考慮してあらゆる可能性を探りたいとのことで新たなアイデアを求められております。

コンセプトは永く住んで頂ける快適な住まいとガレージライフの両立。

シングル向けだとご結婚等で家族構成に変化が生じた際にどうなるかというところが課題でして、ガレージハウスでは2階の居住部の間取りは広さの関係でどうしても1ルームかせいぜい1LDKに限られて参ります。

2LDK以上の広さを確保しようとすると建築コストの高い3階建にせざるを得ず、結果、家賃を高めに設定する必要があります。

1LDK+ロフトという間取りもアリですが、ご夫婦で、或いはファミリー用としてリリースするには少々狭いんですよね。

そこでオーナー様と考えたのが戸建住宅の隣にシャッターガレージを設置したプラン。

ガレージハウスとまでは行きませんが、ガレージライフを送るに十分なサイズのガレージと、敷地内に2台分の駐車スペースを確保し、合計3台の車を置けるようなレイアウトになります。

思ってたよりも良いプランになりそうなので早速オーナー様に提案してみましょう。