我が家にやってきたアルファロメオ155。
外観はきれいに見えますが、良く見るとそれなりな状態。
内装も随分とくたびれてましてプラスチックの劣化や天井内張りの垂れ、おまけにシートにはタバコの臭いが染みついててなかなか取れません。
エアコンもご臨終だし、ショックも終わってるし、電動ファンも回らないので常にオーバーヒート気味。
細かい事を言うと動かないスイッチ及びメーターも幾つか発見。
そんなポンコツなヤツを少しずつリフレッシュするのもまた楽し。
こうして懲りもせずドロ沼輸入車生活に再突入しました。
さて、この155という車は、先の記事でも紹介した通りアルファロメオが独立性を失いフィアット傘下に入るという転換期に放たれた車であり、何だか中途半端なポジショニング故に世界的には成功したとは言い難いモデルでした。
純血アルファロメオ最後のFRベルリーナである75と、世界的スマッシュヒットとなった156の間に挟まれた不遇の子。
しかし直線基調のデザインは個人的にすごくカッコよく見えますし、室内・トランク共に広々としていて実用性も極めて高い。
左ハンドルのマニュアルしか選択肢が無いのも潔し。
嫁に言わせると角刈りな車(要はカクカクして男っぽいということらしい)でイマドキの丸っこい車の中に紛れ込むと贅肉をそぎ落としたアスリートの如き立ち姿がハッとするほど新鮮に見えます(親バカ)。
しかし期待していたドライブフィールは楽しいかと言われるとさほどでもないというのが正直な印象です。
確かにエンジンの回り方は以前乗ってた75と同じ8Vそのものでこれは良しとして、如何せん脚周りがダメダメで、45扁平のハイグリップタイヤを履きローダウンまでしておきながらボディは素のまま。その上ショックも抜けてるとくりゃこれはもうガタピシどころの騒ぎじゃありません。
大きなギャップを通過しようものならサスがバンプラバーに激しく接触して分解するんじゃないかと云う程の衝撃を伴います。
電動シートも動きが超スローモーで、その上しっくりくるポジションが取れない。
この車に乗った後にルーテシアRXE(日本車でいうとヴィッツの最廉価版)に乗り換えると高級車かと錯覚するほどのポンコツぶりなんですね。
カッコイイから良いんですが、その愛をいつまで持続できるのかな。。。はは