「とても綺麗に使われてましたよ。」
聞いてはいましたが、想像をはるかに上回る状態でした。
普通、無垢材の、しかもパインという極めて柔らかい木材をフローリングに使った場合、結構大切に扱ったつもりでもすぐに傷がつくものです。
それこそスプーンを落とした程度で凹みが出来たり、椅子を引き摺っただけで傷が付いたりとそりゃもう大変。
ところが、長い年月を経ると白木が飴色に変わり、傷も味わいになるものなんです。住人と共に歳を重ね、その過程をも楽しむことが出来るのが無垢材の良いところ。
柔らかいが故に素足で歩くととても気持ちが良いのもパイン無垢材の美点。
築後9年ともなると、いくら綺麗とは言えある程度の傷は想定してました。ところが、ほぼ無傷。確かに日照に拠る焼けはあります。という事は張り替えてはいない筈なんだけど。そう疑う程綺麗なんですよ。
壁も然り。一般的なクロス仕上げとせず漆喰塗り仕上げの壁は、自然素材故に見た目の落ち着きと調湿効果をもたらします。化学薬品が含まれておりませんのでシックハウス対策としても有効。
ただ、脆いんですよね。ちょっと固いものを当てただけで欠けたりします。特に壁のコーナーなどは顕著。
それなのに、この家ときたら殆どダメージが無いんです。床・壁以外にも、水廻りや建具も新品同様に見えます。施主様が如何に大切にお住まいになってたかが手を取るように判ります。
因みに、パイン無垢フローリングと漆喰壁は、居室だけではなくて納戸やトイレに至るまで全室施工されております。樹脂ペアガラスも同様に全室全窓。一切の手抜き無し。
本物に拘り大切に扱われた戸建住宅。お勧めです。
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