ガレージの間仕切り壁

HobbyHouse桜尾のガレージは2連棟や3連棟で構成されてますが、この度の第3期工事は5連棟に致しました。

R0027214連棟のガレージを仕切るには主にふたつの方法があります。

ひとつはオプションの間仕切り壁を採用する方法。
もうひとつは現場で木工事を行う方法。

オプションの間仕切り壁はスチール製。壁自体のコストは大工仕事よりも安いのですが、壁を固定するには基礎を立ち上げる必要があります。

基礎があるという事は、間仕切り壁を取っ払っても続き間とならない訳で、汎用性に欠けるのが難点。また、基礎工事が必要なので結果的に高くつきます。

R0027244一方の木工事で壁を造る方法は、基礎が不要なので将来的に壁を取っ払ってふた間続きや極端な話5間続きという間取りも可能。電気配線も壁に埋め込むことが出来るのですっきり見えますね。

デメリットはスチール壁の様にマグネットフック等で壁にあれこれ吊り下げられない点でしょうか。

 

 

 

20140719_074938360_iOS昨日現場に行ってみたところ、もうすでにこんな状態まで進んでました。

20140719_075117641_iOS第3期のガレージ5棟には1,2期に施工したガレージに無い換気窓が付いてます(奥の壁の右上のパネル)。サッシで換気も可能ですが、アルミ格子付きとはいえ防犯上好ましくありません。
高い位置に付いてるので、特に暑い夏には効率的な換気が可能ですね。

 

土間コン打ちました

20140714_080703640_iOSHobbyHouse桜尾 第3期工事は、本日土間コンを打って(土間コンクリート床の施工が完了)ひとまず大物の工事は完了。

今週半ばには間仕切り内装の施工が始まり、電気工事を終えるとペイントしてお終い。

ペイント無しなら今月中の引き渡しも可能ですが、ペイントするなら4週間程の養生期間が必要なんですね。

お待ち頂いている皆様、いま暫くご辛抱下さい。

棟上げ

ここ広島は台風の影響は殆どなくホッとひと安心。

と呑気な事を言ってる場合ではなく、遅れを取り戻すべく急ピッチで工事を再開したHobbyHouse桜尾。本日(12日)の昼過ぎに巡回した時には、もうこんな状態になってました。

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ガレージは建て始めると棟上げ迄はあっという間ですが、この後の土間コンクリートの養生(乾燥)期間を十分に取らないとフロアペイントが剥がれたりするのでご利用頂けるようになるのはやはりお盆前後でしょうか。

実物を見て思ったのですが、かなり大きく感じます。既設のC01~C11に比べて横幅が30cm程度狭くなってますが高さが30cm程高いため想像以上に空間のボリューム感があります。
お部屋の場合も床面積が小さくても高さが2.4m以上あると圧迫感が薄れて広く感じるのと同じ理屈ですが、ガレージの場合は天井にS字フック等を取り付けて物を吊り下げることで頭上空間を有効活用することができるため、実用面でもメリットがありますね。

 

ガレージフロアのペイント

そもそも、何故ガレージの床をペイントする必要があるのか。

そこが単なる車庫なら不要です。しかし大切な愛車を保管する場所ならフロアペイントは必須だと考えます。

Exif_JPEG_PICTURE一般的に、ガレージの床はセメントと砂と水を混ぜ合わせたモルタルが使われます。モルタルは乾燥の過程で収縮が生じ、表面にヘアークラック(0.3mm以下の割れ)が発生致します。これはもう特性であるため受け入れざるを得ませんが、ビジュアル的には褒められたものではありませんね。また、表面の劣化が進むと細かな埃となって舞い始め、締め切ってるはずのガレージなのに車両にうっすらと白いものが積もってるといったことにも。
更にオイルが垂れたら最後。頑固な染みとなって取れないんですねこれが。プロのクリーニング業者さんに依頼して表面にポリッシャーを掛けても全て落とす事は難しいそうです。

そこでヘアークラックを隠し、埃の発生を抑制し、オイル染みを防止し、ガレージ内をクリーンに保つペイントが重要なんですね。

では、ガレージのフロアペイントとして最も適切な塗料は何か。

コンクリート床のペイントに使用される主な塗料を、それに含有される樹脂により分類(樹脂は品質を左右する要素)すると、アクリル、ウレタン、エポキシ系が代表的なものとなります。
そしてフロアペイントに求められる機能上の要素としては、密着性、耐摩耗性、耐薬品性が挙げられます。
アクリル系は最もコストが安いものの、耐摩耗性に劣るため事務所や軽量物倉庫、軽作業場以外の用途には不向き。そこでウレタン系とエポキシ系のどっちが向いているのかと言う事になります。

Exif_JPEG_PICTUREウレタン系は耐久性、耐油・耐薬品性に優れますが、エポキシ系は更にそれを上回ります。一方で耐候性に関してはエポキシ系はからっきしダメ。紫外線に当たるとあっという間に変色(褪色)してしまうのです。
しかしガレージは屋内。よって耐候性はさほど重視されません。

おススメはエポキシ樹脂を主剤とした塗料。屋外の部分はウレタン樹脂塗料をトップコートとして使用すると良いでしょう。
最近はアクリルシリコン樹脂やフッ素樹脂と言った高級塗料が家の屋根や外壁の塗料として幅を利かすようになってますが、ことガレージフロアペイントはエポキシ系で決まりでしょう。

という訳で、今回もエポキシ樹脂塗料にて仕上げます。

ただ、モルタルの養生(乾燥)期間は4週間程度必要でして、しっかりと乾かしてから塗らないとペリペリと剥がれてしまうのです。個人宅のガレージならまだしも、賃貸ガレージを1ヶ月も遊ばせておくのは大家さんにとっては無駄そのもの。収益機会の損失です。

そうは言っても、ご利用者様に快適に使って頂ける様、大家さんを説得するのも当社の仕事。永い目で見ると大家さんにもメリットがあるのですよ。

ガレージのキモ

賃貸ガレージを造る上で最も難しい点が基礎工事なんですね。

ガレージそのものは既成品なのでメーカーの説明書通りに組み立てればそれなりに建ってしまうものですが、基礎のレベルがしっかりと取れていないとパネル間に隙間が生じたり歪みが出たりしてシャッターの動きが渋くなることもあります。

R0038005R0038030通常、土地とR0038033いうものは宅地であれ駐車場であれ道路より少し高くなってます。しかも奥から手前(道路側)に向けて勾配が付けられており、完全にフラットでは無いのです。それもこれも降雨時の水はけを考慮してのこと。
大雨が降っても容易に冠水しないように土地を嵩上げし、道路に雨水をスムースに流せるように勾配を付ける。50坪やそこらの宅地なら大した問題ではありませんが、数百坪の駐車場ともなれば道路から奥まで50mもの距離があったりする訳です。その奥から道路まで雨水を流そうとすると、50cm程度の高さの違いが発生してしまうのです。

これが平面駐車場なら何の問題もありませんが、いざガレージを造るとなるとガレージ内の土間はフラット(厳密に言うとガレージの奥からシャッター側に向けて緩やかな勾配を付けます)なのに土地には勾配が付いてるもんだから連棟式にしようとすると結構真面目に計算しないと辻褄が合わなくなってしまいます。基礎と土間と前面部分の擦り合わせがかなり難しいそうです。
こんな具合でややこしいのに、この類のガレージを借りられる方はペタペタのローダウンが当たり前仕様だと思ってる私は、建設会社に更に無理を言って出来るだけフラットに仕上げて頂いてます。

さて、HobbyHouse桜尾 第三期工事はようやく基礎部分の型が出来上がりました。
本来であれば週末にコンクリを流し込んで柱を立てる予定でしたが、この天候なので大事を取って延期しました。

来週も台風が来てますし梅雨の心配も。。。

天候を睨みつつ出来るだけ早く完成させるために頑張っておりますので今しばらくお待ち下さい。

次回はフロアペイントのお話でも。