入口戦略

FBでも書きましたが、昨日は建築会社の招待でマンションの一室を視察してました。

売りは大容量床下収納。

実質的な深さは約45cmなのですが驚くのはその広さ。

部屋の床下全部が収納スペースなんです。

それも、キッチンの床下は当たり前、リビングにも個室(洋室×2)にも備わってるんです。
シーズン物やレジャー用品を衣装ケースに入れて仕舞いこむことでクローゼットはスッキリ。

これを実現したのは逆梁工法という建築手法。通常天井部にある梁をひっくり返して床に持ってくることにより、床下空間の確保が可能になりました。

スラブに直接床材を張るのではなく、ワンクッション開けてフロアを造るため、階下への音の低減も可能ですし、配管の自由度も上がる(=メンテナンスし易い)というメリットもあります。

一方で、特殊な工法故に建築コストは若干割高となります。床下収納部に加えて天井高も確保しなければならないため、高さ制限のある地域では下手すると建築できるフロアが1フロア少なくなる可能性もあります。

分譲マンションならいざ知らず、収益物件はコストを重視するオーナーが多い中、敢えてこの工法を前面に押し出すのは中長期的な収益性と出口戦略を考えてのこと。

大規模修繕の際のメンテナンスコストはもとより、最大のメリットは大容量床下収納空間が決定的な競争力の源泉となってること。これにより、周辺の他物件の家賃動向を気にせずに当初設定した家賃水準を維持できるとのこと。

ということは、空室率も低く、空室期間も短い、仲介不動産会社に支払う広告料も少なくて済むという好循環が形成される訳ですね。

逆に、部屋の入れ替え時に家賃アップを実現した物件まであるとか。昨今のデフレ&買い手市場の中、これは驚くべき事実ですよ。

設備やデザイン、間取りは後で変更することが出来ますが、躯体とロケーションだけはどうすることもできません。

また、収益物件は運用中の利回りも然ることながら、最終的に相続なり売却なり出口をきちんと考えておくべきですが、仮に売却する場合、何をアピールしますか?

逆梁工法で床下収納がたっぷりありますよという通り一辺倒な特徴を述べても意味がありません。

低い空室率、短い空室期間、低いメンテナンスコスト等からくる実質的な収益率ですよね。

最近ではこれ以外にも戦略的アセットマネージメントに基づく維持管理が為されているかとか、不良入居者を如何にして排除しているかも大切な指標です。

何れにせよ、如何にして大切な不動産資産を陳腐化させずに高い水準で価値を維持するか。最初の入口が肝心なのです。

これは賃貸ガレージハウスにも全く同じことが言えます。やっと繋がった。

高層マンションに比べ、低層建築の賃貸ガレージハウスは、よりハードルが低い(建築コストが安い)点、ロケーションの自由度が高い点、希少性の高さ等々で収益物件としては極めて魅力的だと思いますよ。

店舗付住宅「改」

店舗付住宅とは、1Fが店舗(+キッチン、トイレ)、2Fに居住スペースのある住宅。店舗部分は土間仕上げであることが多く、外とサッシを隔てて面イチになっています。


ということはですね、サッシを取っ払って電動シャッターを付けるとガレージハウスに簡単に変身させることが可能なんですね。

店舗の広さにも拠りますが、大抵は車はちょっと厳しいかなというサイズ。であるならばバイクガレージハウスに仕立てるのが自然な流れでしょう。

店舗付住宅はその間取りの特殊性故に一般の住宅に比べ割安な場合が多いく、浮いた予算をリノベーション費用に回すことが出来る点が最大のメリット。

このような事業を想定して少し前から売り店舗付住宅をWebsiteに掲載しておりますが、根強いアクセスがあり皆さん関心を持たれてるのかなという気がしております。

そんな折、お客様に教えて頂いた雑誌の9月号を手にしたところ、連載コーナー「ガレージ探訪」に店舗付住宅を購入されてバイクガレージハウスにリノベーションしたオーナー様の記事が掲載されてました。


実際に実行されている方がいらっしゃって心強く思った次第。


問題は、誰がリノベーションを施すかの?  ですが、当社の提携先にお任せあれ。


日本を代表するバイクレーサー出身の異色の社長が代表を務める建築設計事務所や、或いはハーレーを所有して今まさに店舗付住宅「改」バイクガレージハウス化を進めている方が代表を務める設計事務所にてプランニングから施工まで実施させて頂きます。




購入するのはちょっと腰が引けるという方は、賃貸でも幾つか紹介出来る物件がございますので、一度試しに住んでみるのも一考。


今年はこれまで3件の賃貸店舗付住宅を仲介させて頂きましたが、皆様複数台(3台以上)の車なりバイクなりを店舗部分に収納してガレージライフを楽しまれており、店舗として利用されている方は皆無(弊社が仲介しているのでそりゃそうなんでしょうが)。


その内、1件はオーナー様がもう店舗として使うことを想定していないため、自由に改装しても良いという有難い条件を頂き、賃貸なのに壁をぶちぬいたりフロアを張ったりと好き放題できるオモシロ物件でした。


バイクオーナー様、そんな店舗付住宅「改」 如何でしょうか?

シナリオとアドリブ

本日は広島FMにてMORNING ALIVEの収録の日。

西原のMOTO saLoonを施工して頂いた上福浦建築工房様の持つコーナーに、ご好意で出演させて頂くことになったのです。

同社はビルトンガレージ付き戸建て住宅を比較的多く手掛けた実績のあるデザイン&ビルドの会社。

代表の上福浦氏は元プロのトライアルライダーで、全日本選手権ランキング5位まで登り詰めた実績のある実力者です。

ガレージハウスの建築に際し必要な条件として当方が設定したのは、ビルトインガレージ付き物件を手掛けた実績と、代表者が車・バイク・ガレージに精通している、或いは高い関心を持っている点の2点。

また、新しい取り組みに共感して頂けるか否かも極めて重要なポイント。

昨年、賃貸ガレージハウス建築プロジェクトが発足した際に当方から熱烈ラブコールを送り、ご快諾頂いた次第です。

これで、ここ広島でコンサルから設計・施工・監理・広告・募集・契約・管理までの上流から下流まで一貫したフレームワークを固めることが出来るに至りました。

しかし、オーナー様の諸事情により昨年末に当プロジェクトが一旦凍結となった話はこの記事の通り。

これにめげることなく次なる案件として着手したMOTO saLoonでようやく同社とのコラボが実現したという経緯を話すつもりでしたが、いざ本番となったらインタビュアーの思いがけないフリにしどろもどろとなり舞い上がってしまいました。

これまで、前職では数多くのプレゼンをこなして参りましたのでセミナー等で何十人居ようと何の苦もなく話すことは出来るのですが、プレゼンはプレゼン。事前に準備したシナリオを元に一方的にしゃべるので自分のペースを守ることができます。

一方、インタビュー形式では即興で機転の効いた受け答えができる能力・引き出しが必要なのですが、これが難しいんですね。アドリブに弱いなぁ。

タレントでもネタは優れてるのにトークが下手な芸人っていますよね。逆にネタはイマイチでもMCやらせたら切り返しがうまいなぁと思う芸人も多くいらっしゃいます。

頭の回転が速いんでしょうね。いつも感心します。

一通り終わって記念撮影。

左からパーソナリティーの山本三季雄様、上福浦代表、そして安堵感と引き攣った感じが表情に出てる私(笑

良い経験をさせて頂きました。

恥ずかしいけれど、6月27日(水) 朝8時30分からのHFM モーニング・アライブ、聴いて下さい!

ガレージハウス改 事業

今週は建築関係者とのコラボを模索してちょこちょこと動いておりました。

弊社の事業領域はあくまでもガレージが主役ですので、数ある設計事務所や工務店のどこでもいいという訳ではなく、やはりガレージに高い関心を持ち、或いは注目し、自ら車を、バイクを楽しみ、ガレージライフを謳歌している方が代表を務めているところがベスト。

現在の体制では、

1.更地に賃貸ガレージの新築
2.賃貸ガレージハウスの新築
3.既存マンション・ビルからガレージへのリノベーション、又はコンバージョン

はOKです。

次なる目標としては、

4.既存賃貸住宅・店舗付き住宅の賃貸ガレージハウスへのリノベーション、又はコンバージョン
5.既存売買住宅・店舗付き住宅のガレージハウスへのリノベーション、又はコンバージョン

4は大家さん向け資産活用の提案となりますが、あまりにコストをかけ過ぎるとペイするのに時間がかかるし、かと言って中途半端だと特徴を際立たせる事が難しい。如何に低コストで使い勝手を考慮しつつカッコよく仕上げられるかが知恵の絞りどころですね。

何よりも、大家さんがその気になってくれないと一歩も前に進めることが出来ません。

そこで5です。

ガレージハウスに住みたいというニーズは弊社会員登録頂いている方の数から相当数あると確信しておりますが、残念ながら賃貸でジャンジャン供給し、お好みのエリアをお選び下さいという状況に至るにはまだまだ時間が掛かります。

かと言って、既存賃貸住宅で皆様のご希望を叶えられる物件はごく僅か。それはガレージの広さであったり、家賃であったり、ロケーションであったりと要因は様々ですが、とにかくそういう用途向きの物件の数が決定的に少ないのです。

ならば、受け身の姿勢で待つよりも、自ら動いてガレージハウスを建てるのが最も手っ取り早い方法ですが、更地に新築となると所謂注文住宅となるためそりゃもう相当なコストが掛かるんですね。

中古住宅ならどうでしょう。特に店舗付き住宅なら大改造しなくても土間部分を拡張してガレージハウスに仕立てることは比較的容易ですね。

後は誰がやるか? の問題。ガレージハウスマインド(当社造語)を持っていない設計事務所や工務店にお願いして、あれれってならないよう、当社がこれをサポート出来れば良いなと思ってます。

外観はくたびれ気味で一般の住宅としては見向きもされない物件でも、全体を器と見てガレージハウスの素材として捉えた際にこれは良いなと思える物件を見付け、ガレージハウスに仕立てるプランをお客様と一緒に考えられたら素晴らしいと思うのです。

得てしてそういう物件は相場より安いものです。器を格安で入手しリノベ費用を厚めに用意して自分だけのガレージハウスを造り上げる。そのサポートを行う事業を考えております。

HobbyHouse桜尾 第二期完成

天候不順で若干遅れ気味であったHobbyHouse桜尾の第二期工事がこの土日でようやく仕上がり、本日よりご利用頂ける状態となっております。
ご予約頂いておりました皆様、大変永らくお待たせ致しました。
今回は、土間コンクリートの乾燥工程を長くとり、しっかりと乾かしてからフロアをペイントしておりますので塗料のノリも良く仕上がりもばっちり。
実は、直前に1戸キャンセルが出たのですが、キャンセル待ち頂いてたお客様に案内したところ日曜に内覧頂き即決でお申し込みを頂きました。
晴れて満室御礼でスタートを切ることができます。
さて、第三期工事の予定が具体的に動き始めました。
こちらも5戸を建築する予定。
完成は夏頃を目指しておりますが、場合によっては賃貸ガレージハウスに変更となる可能性が(少しだけ)ございます。
今回もご予約申し込みを承るつもりではすが、最終型がどのようになるか未定なのでその旨ご了承下さい。
逆に、ガレージハウスのリクエストが多い場合はそちらに傾く可能性も少なからずございます。
いずれにせよ、何らかの形で夏過ぎにはガレージタウンの完成をみることとなります。
これを以て「ガレージタウン HobbyHouse桜尾」は打ち止め。
沢山のお問い合わせ、リクエストをお待ち致しております。