ガレージ探訪 ~ 店舗付住宅改編

本日は店舗付住宅をカスタマイズしたお客様の部屋(正確にはガレージ)にお邪魔してました。

若い頃は本気で職業としてのレーサーを目指していたという方で、現職は某自動車関連メーカーでプロのテストドライバーを育てる教官として活躍中との事。
分解整備もお手の物で、軽整備から重整備まで何でもこなせる程の腕前とか。
現在は主にバイクでツーリングに出掛けたり、ミニサーキットの草レースに出走したりしてますが、必ずご自身の手で整備するのが決まり事。そりゃもうほぼ本職ですから。

しかしながらマンション住まいでは何かと制約がありますよね。
先ず整備する場所の確保が最重要事項。車を停めている駐車場でするしかないため、車を駐車枠ぎりぎりまで寄せてスペースを空け、車に積みっぱにしてる工具を出し、マンションの駐輪場の奥から重たいバイクを引っ張り出してようやく準備が整います。
いざ作業を開始しても、ゴソゴソしてるとご近所の奥さん連中に好奇の目で見られるし、子供がちょろちょろしてて危ないよと優しく声を掛けてもおっちゃんに叱られたと告げ口されるし、疲れて止めようと思うと全部片付けないといけないし…

いや全くその通りです。よく判ります。私もそうでしたから。
おまけに炎天下じゃ干からびてしまうし、厳寒時には指が動かんし、雨が降ると何もできないし、暗くなると作業途中でも中途半端な状態で一旦仮組みして駐車場に戻さないといけないし…

そんなストレスから解放されるガレージ付の家をずっと探されてたそうです。願わくばガレージハウス。それが無い場合は店舗付住宅を。

そこで当社にお問い合わせを頂き、店舗付住宅の店舗部のガレージ化プロジェクトが始まった次第。

R0035351 R0039719

当物件は元々シャッター付きの店舗だったのですが、前入居者が店舗部に壁とドアを付けてシャッターは使っていなかった物件です。つまり壁を取り払いさえすればガレージハウスにするのも簡単だった事もあり、家主様への提案もすんなりと受け入れて頂け、カスタマイズが可能となりました。

壁を一部切り取りシャッターを下ろしても隙間が無い様に上手く加工し、玄関扉を移設。それに伴い換気扇、シンク、エアコンも移設しました。

R0035889 R0039729

この辺の下りは以前にもちょくちょく紹介してましたが、引越がようやく落ち着いてガレージもある程度整理出来たので一度遊びにおいでと社交辞令でお声掛け頂いたのでしょうが、それを真に受けてのこのこと行って参りました。

Exif_JPEG_PICTURE Exif_JPEG_PICTURE

ガレージにはお気に入りの小物がずらり。それにしても飾り付けひとつでこの殺風景な部屋がこんなに変わるものなんですね。

Exif_JPEG_PICTURE Exif_JPEG_PICTURE

Exif_JPEG_PICTUREアメリカンガレージスタイルを意識してるとか。

目下の悩みは、ディスプレイする物が増えてバイク弄りの場所がどんどん狭くなってる事。

ですが、お気に入りの物に囲まれ、エアコンの効くガレージで天候を、人目を気にすることなくガレージング三昧できる様になりご満足頂けているご様子でした。

更なる進化を期待してます!

コンバージョン&カスタマイズ・ガレージハウス

店舗付住宅のガレージハウスコンバージョン第二弾として手掛けるこの物件。元々は散髪屋さんです。

R0036141 R0038081

店舗にあった昔ながらの散髪屋さんの椅子と洗面台と大きな鏡を取り払い、蒸しタオルやらシャンプーやらを仕舞ってた造作も全て解体して現在は完全にスケルトン状態ですっからかんの空間となってます。この部分をガレージにすべく道路側の窓と壁を取り壊してシャッターを付けて右側の空間を棚にするところまではある程度固まってますが、それ以外はまだ白紙。
例えば壁紙や床の素材や色、例えば照明の取替え、それからシャッターを電動リモコン式にするかどうか、棚の大きさや仕切りの位置、シンクの取り付け等々考え始めたら切りがありません。

ここは敢えて造り込みをせずにガレージという器を提供し、ご入居後に借主様にてコツコツとカスタマイズして頂くというやり方もございます。
もっと踏み込んで、借主様と貸主様が一緒にカスタマイズの方向性を考え、双方折り合いのつく条件を決めてご入居前に仕上げるという方法もございます。

ここでも何度か紹介したカスタマイズ賃貸ですね。今ならご要望をお受けすることが出来ますよ。

店舗付住宅ガレージハウス化計画 一緒に考えませんか?

※本物件の募集は終了致しました。

ガレージハウスありませんか?

物件を紹介するのが商売の私が聞くのもおかしな話ですが、マーケットに無いんですよ。全く無い。
いや、正確に言うと在るには在るんですがちょいと遠かったり無理くり仕立てたりで、どうですか! と自信をもって紹介できる物件が無いんです。今は。
どっかに転がってませんかね? ガレージハウス。

まぁ無ければ造れば良いのですが、一から企画してると完成まで半年というオーダー。今すぐ無いの? というお問い合わせが殺到…は大げさですが、かなり頻繁に頂いているという状況でして、来年の○月頃ですかねと回答すると一気にテンションがさがるのが電話口でも判るのです。

もうひとつの手段としては、店舗付住宅→ガレージハウスへのコンバージョン。

R0039724 R0039728

先の記事でも触れましたが、店舗部分の壁又は扉を取っ払えばバイクはおろか車も入る物件もあるのです。

ただ、店舗付住宅の難点は、当然ながら飯の種である店舗メインで作られているため居住スペースは二の次。部屋が和室のみだったり、申し訳程度のキッチンが付いてたり、トイレが今時和式だったり、バスタブが体育座りスタイルしか受け入れない程のちっちゃなものだったりと、尽く不便なのが店舗付住宅スタイル。

R0031908 トイレ

物件そのものが少ない中で居住空間がある程度快適な物件は本当に限られますが探せばあります(但し家賃もそれなりですが)。

R0038466 R0038473

弊社では店舗付住宅の特集ページを設けており一覧でご覧頂く事が出来ます。更にはミシュランガイドならぬデイズガイドにて住空間がそれなりに快適な物件を★の数で表してます。

是非一度ご覧あれ。

新たな賃貸ガレージハウス案件が進行中

出ては消え、消えては出てくる賃貸ガレージ&賃貸ガレージハウス案件。

先日は単身者向け賃貸ガレージハウスの新築の打ち合わせがありました。

土地オーナー様と共に設計事務所にて作成頂いた図面と模型をベースに更なるブラッシュアップを図り、収益シミュレーションを実施。

コストが予想外に安く上がる事もあり一般的なアパートの新築と比べると相当有利な投資となる見込みです。

 

史上最低金利が続き、金利の先高感と建築資材及び人件費が上昇傾向にあり、更には消費税のアップが間近に迫ってる今は、賃貸ガレージハウスの新築(に限らず一般住宅の新築や住宅購入も)の絶好のチャンスと言えます。

沢山の会員様にお待たせしている中、是非とも実現に漕ぎ着けたいものです。

カスタマイズ賃貸

R0039430以前、当ブログで触れたプチコンバージョン中の店舗付住宅。

着々と工事が進んでます。

壁半分を取っ払ってシャッターを下ろせるようにしました。

それに伴い、ドア、シンク、エアコンを移設。

 

巷ではカスタマイズ賃貸が流行ってるとか。

カスタマイズ賃貸とは一般には壁のクロスやフロアを好きなデザイン・素材に変更出来る賃貸住宅を指しますが、大規模なものになると和室を無垢フローリングの洋室に変更したり、壁を撤去して間取りを変えたり、キッチンや洗面等の水廻りを借主の好きなデザインの物に変更したりと、リノベーションの域に達するものもあります。

その費用は借主全額負担から家主全額負担とまちまちですが、家主と借主が折半するケースもあります。

今回は、敷金とは別に保証金を預け入れて頂き、規定年数住んで頂ければ保証金は全額返金するという契約。

コンバージョンにより、ご退去後もガレージハウスとして入居者を募集する事ができるため、物件の価値が上がり家主さんにとってもメリットがありますね。

ぶち抜いた壁にサッシを取り付けると従来通り店舗付住宅としても募集できるので物件の柔軟性も向上します。

海外ではポピュラーなカスタマイズ賃貸も日本ではまだまだ(リクルートすまい研究所によるアンケート調査ではニューヨークで約50%、パリで約60%に対し、東京では僅か3.3%)。

家主さんにとっては空室対策の切り札となり得、借主にとっては選択肢が増えることになり双方にメリットがあります。是非普及して欲しいですね。