当社では紙面での保管が義務付けられている書類以外は原則全ての書類をPDFにて保管してます。
ところが契約書類は紙。そのための契約書作成キット(コピー用紙、製本テープ)を補充したのですが、今時紙ってのもね~。
そういえば少し前にIT重説なるリモート重要事項説明が話題になったものですがその後どのように進化しているのか気になって調べてみました。
本来、契約書締結前の重要事項説明(契約条件、建物・部屋の権利関係や設備の状況を詳細に記した書類)は宅地建物取引士が借主の面前で説明する必要があります。
重要事項説明は法律で義務付けられており、不動産会社の店舗に借主が出向いて小一時間説明を受けるのが一般的。当社では借主の都合に合わせて職場やご自宅、近所のファミレス等指定された場所に自ら出向くケースが大半ですが、何れにせよどちらかが時間と手間と交通費が発生致します。
IT重説とは、ITを活用してビデオ通話で重要事項を説明するというもの。PC、タブレット、スマホ等にSkype等のアプリをインストールしてテレビ電話するイメージですね。自宅に居ながら任意の時間にテレビ電話で重要事項説明を受けることができるので、お互いに時間と手間と交通費が節約できる訳です。
一見素晴らしいIT革命だと思われますが、これ、説明方法を非対面にしたのみで結局は紙に印刷し事前に送付した書面を見ながら説明するだけなんです。
究極は電子契約。不動産会社が作成した賃貸借契約データを堅牢なクラウドにアップロードし、貸主・借主・連帯保証人がそれぞれがアクセスして電子署名を行なえばスムース且つシンプルな契約が可能。電子証明書とタイムスタンプによる信頼性の担保が必須となりますが、そうしたサービスの一部を提供する事業者も出てきている様です。
最早ペーパーレス化という言葉自体が旧臭くなりつつある時代。申込から入居審査、重要事項説明、賃貸総合補償保険への加入、契約締結といったこれまで何度も紙ベースでやり取りしていた作業がオンライン且つワンストップで出来る時代がすぐそこまで来てます。