夕方に次男を病院(小児科)に連れて行った際のこと。
予約してたのに40分も待たされ、あまりにも暇だったのでiPhoneアプリでR25の目次を眺めてたらちょっと興味深い記事が掲載されてたので簡単に紹介致します。
「ファーストキャビン」なる新しい形態の宿泊施設が注目を集めているそうな。
航空機のファーストクラスをイメージした空間で広さは幅*奥行き*高さ全て2.1mのキューブ状。
室内は大型液晶TVにネット回線等の設備が整えられており、1時間800円~、1泊4,800円というお手頃料金で利用可。
カプセルホテルよりも若干割高ですが広々快適に過ごせる上、大浴場やラウンジ等の共用スペースも利用可とあって始発までの休憩やサテライトオフィスとしての利用も多く、稼働率は9割を超えてるとか。
確かに目の付け所として面白いな と思う程度の紹介記事でしたが、後段の内容にハッとさせられました。
それは、ビルの空室の有効活用策としてビジネス面でも注目されいるという点。
オフィスビルをホテルにコンバージョンするには、特殊建築物への用途変更となるため建築基準関係規定や自治体の各種条例に適合させるのに莫大な費用がかかります。
一方のファーストキャビンですが、ドアに鍵が付いていないため法律上「簡易宿泊所」(=特殊建築物に該当せず→コンバージョン費用が安く済む)の扱いになるそうです。
つまり、投資コストを抑えてビルの空室を解消するソリューションとなり得るのです。
空間を細分化し、共用スペースを設けることで利用者には手ごろな料金で快適に過ごして頂く事が出来、他方ビルオーナーにとっては物件の稼働率を高め収益の向上が図られ、同時にビル自体の価値を高める事が出来るというもの。
ビジネスホテル、カプセルホテル、ネカフェの間を埋めるニッチの更にニッチ産業。
ファーストフードならぬファーストキャビンか。なるほど。
そういう意味に於いてファーストクラスの「First」ではなくて「Fast」の方がしっくりきますね。