不動産仲介業者の仕事は、お客様に物件(の鍵)を引き渡しを終えると一区切りつきます。
オーナー様より管理委託を受けている物件に関しては、その後もお客様とのお付き合いは継続されますが、そうでない物件については解約通知を受けるまではお客様からご連絡を頂くケースは稀です。
従いまして、鍵を渡してお礼を申し上げ、その後数ヶ月から数年もの間お顔を拝見しないケースが殆ど。
ただ、モノがガレージだとそうでもないんですねこれが。
ガレージの場合、マンションや戸建てといった居住用物件と異なり、庫内に人が居ると大抵扉(シャッター)を開けっ放しにしているのが常。
土日に新規のお客様をご案内する際や、退去の立ち会いの際にご利用者とお顔を合わせる機会が多いのです。
そんな折には、何か不都合が無いかをそれとなく聞くようにしてます。
概ね好評で特に不満は無いと仰いますが、こうであったら良いのにとか、もっとこうしたら良いといったご意見を頂くとめっけもの。次期物件にご要望を反映するチャンスです。
先日も貴重なご意見を伺うことが出来、早速土地オーナー様に提案申し上げた次第。
また、物件の引き渡しの際のお客様の反応は居住用物件とガレージとでは様相が全く異なるのが面白い所。
居住用物件の場合は、これからの新生活の基盤となる場所なので嬉しいというよりも気の引き締まる思いを強く持つ方が多い様な気がします。
対してガレージの場合は、これからの遊びの拠点となる所故か、満面の笑顔を見られるんですよね。
これは仲介者の立場として本当に嬉しい瞬間です。
このふた通りの反応の中間がガレージハウスといったところでしょうか。