ガレージ内に納めた車の盗難防止方法について、お客様よりちょっとしたアイデアを頂いたので採用に向けて検討しております。
シャッターガレージはなにはともあれシャッターに施錠。これが基本です。
電動シャッターの場合は手動で開ける事は出来ない為鍵そのものを使用しないのですが、何れもバール等で無理やりこじ開けようと思えば出来なくは無いのが実情です。
シャッターを開けてしまえば、中から車両を引きずり出して積車等に乗せられたりしたらもうお手上げです。
事件の後に防犯カメラの画像を確認する等の事後対応が精一杯。
事件を起こす前に事に至らしめない様、抑止させる対策がベストなのです。
かと言って、高い壁を張り巡らせ頑強な門扉で生体認証を行う等のガチガチのセキュリティは賃貸ガレージには馴染みません。賃料がべらぼうに跳ね上がってしまいますから。
そこでコストを抑えつつ効果的な対策として、分譲マンション等でよく見かけるリモコンチェーンゲートの採用が考えられます。
施設の入り口にチェーンゲートを設置し、ご契約者様は配布されたリモコンでチェーンを下げて入退場が出来るように致します。部外者は車両の立ち入りが出来ません。よってガレージ内の車両を施設外に持ち出す事も困難ですね。
これも、チェーンを切っちゃえば入れるじゃんと言われてしまえばそこまでですが、切断工数・時間が掛かるので心理的な抑止効果は大きいでしょう。
しかし規模が小さなガレージだとオーナー様のコスト負担が重く現実的ではありません。もっと安くて効果的な対策は無いものか。
と考えてた矢先に頂いたのがお客様からのemail。
鍵のかかるタイプの車止めポールをシャッター前に埋めたらどうかと。
これならシャッターをこじ開けたとしても車両を引きずり出すのは困難ですね。シャッターを壊す前に先ずこのポールを何とかせにゃとなって、面倒だから止めようという気になれば効果あり。
使いたい方は地面から引っ張り出してロックして頂ければ良いし、面倒なのでそこまでしなくても良いという方は地面に埋めっぱにして頂いても構いません。
自己責任でご選択頂けるセキュリティ対策ですね。
しかしこれにも弱点があります。ゴミが詰まり易く長年使ってると動きが渋くなるのと、雨の翌日などポールを埋め込む際に溜まった水が溢れて手が汚れがちな点。
ポールが一本だと心許無いのでガレージにつき2本据えるとなるとそこそこコストも掛かりますし、施錠の手間も2倍になります。
ポールの弱点を全て解決する優れモノ。
倒した際の厚さ(地面からの高さ)は5cm程度なので、余程のシャコタン車で無い限り大丈夫でしょう。
※これをクリアできない程車高を落とした車両は違法(安全基準は最低地上高9cm。但しエアロ関連は除く)なのでそもそも賃貸契約が出来ません。
ガレージのシャッター前に1つ設置すれば、最小限の投資でそこそこの効果を発揮するのではないかと考えてます。
但しバイクには効果が無いので、バイクガレージには地球ロックできるU字フックを土間に埋めるのが一番ですかね。