従来、賃貸借契約時の契約諸費用のお支払いは現金又は銀行振込の何れかでお願いしておりましたが、この度、とある方に教えて頂いたPayPayというQRコード決済サービスを導入致しました。
PayPayとは、ソフトバンクとヤフーが合弁で立ち上げた会社でQRコード決済サービスとしてはどちらかと言えば後発ではありますが、インドのPaytm社の決済サービス(既に3億人が利用)をベースにしているだけになかなか洗練されてます。
シンプルで判り易く、トランザクションが早いのも特徴ですが、何よりも決済上限額が50万円(2018年11月現在。将来拡大する可能性あり)というのが導入の決め手でした。
他のQRコード決済サービスは、上限額が3万円とかひと桁万円が殆どでして不動産会社の決済処理には使えません。
高額賃貸物件などでは敷金、礼金、前家賃、仲介手数料等々を合わせると50万円を超えるケースもありますし、事務所や倉庫等の事業用物件なら数百万円というのもざらなので微妙なのですが、そこは将来に期待するとして先ずは小額物件から始めてみます。
ご利用の際の手順としては、先ずはスマートフォンにPayPayアプリをインストールし、ユーザー登録をした上で銀行口座又はクレジットカード(VISA又はMasterカードのみ。JCBは現在未対応)との紐付けを行って頂く必要がございます。
次に、弊社の店頭に設置した立て札に記載されたQRコードをスマホでスキャンして、お客様自身で決済金額を入力して支払処理を行えば完了。
実際の運用では、物件のお申込審査完了後、賃貸借契約書と共に契約諸費用計算書兼請求書を郵送で送付し、契約諸費用計算書兼請求書に印刷されたQRコードをスキャンして請求書記載の金額を入力して決済する事になります。
お客様のメリットとしては、現金持参が不要なのはもとより、銀行振込手数料が不要となり、クレジットカード決済だとクレジットカード会社の所定のポイントが付与されると同時にPayPayの決済ポイント(現在0.5%)の二重取りが可能です。
365日24時間いつでも支払可能という点も見逃せません。
現在PayPayではアプリをインストールしてユーザー登録をすると漏れなく500円分がチャージされるサービスを提供しているので更にお得ですね。
導入店側のメリットとしては、現在のところ初期投資(決済端末不要)、月額固定費、決済手数料(サービスリリース日より3年間無料)が無料なので導入ハードルが極めて低く、キャッシュレス決済対応による顧客満足度の向上が見込まれます。
将来的には管理物件の賃料の支払いもPayPayで出来れば理想的なんですが、これにはまだ課題がいくつかございます。
一つ目は、決済情報がトランザクション番号と金額と日時しか判らない点。誰がどの賃料をお支払い頂いたのかが店側で把握する事が出来ない為、月末に集中する賃料の入金の消し込みが難しいのです。
これを回避するには物件毎に入金口座を指定したQRコードを発行し物件のQRコード番号とトランザクションコードを突き合わせる処理を自社で作り込めば何とかなりそうですが、QRコードの発行は自前で出来ずPayPayに依頼しないといけない点が二つ目の課題。
これらは現在PayPay側に良い解決方法が無いか確認している最中です。
更に月々の賃料の支払は定額なので毎月月末に同額を決済するという自動定期決済サービスも付加されると言う事無し。
お客様は振込手数料不要、支払忘れ無し、クレカポイント&PayPayポイント付与。店側は入金忘れによる督促不要、銀行通帳記帳不要、固定費無料とくれば不動産業界でも一気に利用店が拡がる可能性を秘めてます。
ADSLが出始めた頃にソフトバンクがADSLモデムを無料で配布していた時期がありましたよね。QRコード決済市場でも当初数年間は赤字を出してもデファクトを取りに行くソフトバンクの本気度が伺えます。
という訳で、現時点では50万円以下の契約諸費用の決済に限りPayPay QRコード決済がご利用頂けます。
賃貸ガレージの契約の際には是非ご利用をご検討ください。