進学や転勤等で引越しされる方が賃貸物件を探す際、殆どの方は先ずは現地の不動産会社に出向いて相談する事と思います。

気に入った物件が見付かり内見し、その場で入居申込をされる方もいらっしゃるでしょう。一旦持ち帰って検討する場合は、後日入居申込書類を郵送やFAXやemailで送付する事が可能です。

その後の手続きは、入居審査→審査通過の連絡→重要事項説明書の交付・説明→契約書締結→契約諸費用の振込→鍵の引き渡し→入居という流れになります。

重要事項説明書は宅地建物取引業法で宅地建物取引士が取引士免許証を提示の上面前での説明が義務付けられておりまして、説明する場所は不動産会社の事務所内が一般的。

更には鍵の引き渡し時にも不動産会社に引き取りに行かなければなりません。

つまり、賃貸物件の契約に際して都合3回現地の不動産会社に出向くのが一般的でした。

弊社は駅前に来店型店舗を構えておりませんので、基本的には内見時には現地待ち合わせ、重要事項説明時には借主様のご都合に合わせてオフィス・指定場所(会社やファミレス等)・現地の何れかをご選択頂き、鍵引き渡し時には現地にお届けというスタイルでやって参りました。

ここで借主様に最もご負担をお掛けするのが重要事項説明。重要事項説明書には物件の賃貸借条件や権利関係、設備状況、法令上の制限等契約に際して重要な事柄が記載されておりますのでこれを省略する訳には参りませんが、それだけのために遠方からお越し頂くのは何かと負担が掛ります。

そこで考え出されたのがIT重説。IT機器により双方向ビデオ通信が可能な環境を準備して借主の合意の元重要事項説明をオンラインで行なう事を指します。

これにより借主様の日程調整、移動や時間の負担軽減、アウェー(不動産会社店舗)ではなくホーム(自宅)で落ち着いて説明を受けられる等々のメリットが生まれます。試用期間の後、2018年10月よりIT重説が本格運用開始されました(但し賃貸契約のみ)。

ただ、先の記事でも紹介した通りペーパーレスでは無いのが残念な点で、事前に書面を送ってビデオ会議で読み上げるだけのもの。それでも借主様がわざわざ店頭に出向かなくて済むのは大いにメリットがありますよね。

弊社でもSkypeを使用してIT重説に対応しております。借主様が遠隔地で無くても当然対応可能ですのでお気軽にお申し付けください。