本格的に電子契約の運用を始めてひと月余り。

至極便利です。

先ずは迅速性。お申込み頂いた当日中に契約締結が可能。
1.オンラインで入居申込を頂き、保証会社と貸主様に情報提供して審査を進めます。
2.保証会社の保証引受と貸主様の承諾を電子メールで頂き、宅建協会のWeb書式作成ツールを利用して契約書類を作成。
3.それをPDFで出力し、Adobe signを利用して電子署名の依頼メールが関係者に送信され、順に電子署名を頂いて完了。

従来の方法では、
1.入居申込書にボールペンでご記入頂き、それを保証会社と貸主様にFAX送信。
2.FAXで回答をもらって契約書を作成。
3.契約書をプリントアウト・製本して借主様に郵送。
4.借主様に捺印頂いて返信用封筒で返送を待つ。
5.貸主様の捺印を頂きに訪問。
6.借主様に契約書を郵送。

数日単位が数時間単位に短縮されました。これは関係者皆ハッピーになりますよね。

次にコスト。
紙代、インク代、印紙代、郵送費、交通費がゼロになる訳で我々業者側のメリットが大なのですが、貸主様借主様の労力(時間コスト)も低減できます。

最後にサスティナビリティ。
紙やインクの消費、書類配送時の化石燃料の消費、書類の保管場所、書類廃棄といった、契約締結から解約、その後の保管期間(5年~10年が多い)経過後の廃棄に至るまでの一連のライフサイクルに関わる地球環境への影響を抑止できます。

当社が関わる契約件数はたかが知れてますが、全不動産業者(2021年3月調査時で128,597社)で電子契約が実現すれば、更には国内の全ての法人(約275万社 2021年6月国税庁発表)やフリーランスを含む個人事業主にまで行き渡れば相当なインパクトがあると思うんです。もちろん全世界に拡がれば更に。

実はこれが一番大事なことじゃないかと思う今日この頃。