三代目社用車

二代目社用車としてやってきたVolkswagen Polo GTIですが、想定外に状態が良いため社用車として乗るのが勿体無く、商品車として売りに出してます。

この勿体無いという感覚、車屋を始めなければ持ち得なかったでしょう。

良い状態の商品を自分が使って劣化させるのが惜しいのです。良い状態のまま次のオーナーに手渡して気持ち良く乗って頂きたいと言えばご理解頂けるでしょうか。

先日販売したポルシェ911(964)もそう。

ずっと前から憧れの車で、いつかは手に入れたいと思い続けていた車。

それも5速マニュアルのカレラ2でサンルーフ無しの黒。内外装は非常に綺麗な状態で機関系も絶好調。オイル漏れなし。

正にドンピシャで、一生モンですよ。

なのに、乗りたくない。正確に言うとめちゃめちゃ乗りたいけれど乗るのを控えたい。

悶々とするので早く手放したいという感じです。

判りますかねぇ

車屋を始めていろんな車に乗れるようになったけれど、それはあくまでも商材なのでずっと手元に置いておく訳には行かない。

車屋とは車好きにとって辛い商売ですね。

という訳で、Polo GTIも社用車としては「失格」です(笑

三代目社用車があと少しでやって来ます。

思いを取材する

本日は終日デスクワーク。

先日撮影した車両をウェブサイトとオークションサイトにアップする作業で1日が終わりました。

中古車も不動産同様、一物一価。出会いは多分に「ご縁」に左右されます。

従って、単に必要事項だけ書いてアップしてお終いという訳には行かず、車両の状態も然ることながら、そのスペックや世に出た時代背景、歴代オーナー氏のメンテナンス履歴、モディファイ内容、試乗インプレに至るまで事細かに調べて文章に落とし込む膨大な作業があります。

さらには画像の編集(取捨選択したりサイズを変更したりナンバー隠したり)も、大変ですが極めて重要な作業。

もう一つ重要なのは現オーナー氏の「思い」。

委託販売車両に限りますが、どれほどの愛情を思い入れを持って接してきたかを購入希望者にきちんと伝えたいので、車両撮影の合間に事細かにインタビューをしてその車への拘りを根掘り葉掘り聞くのです。

この作業は賃貸物件のそれの数倍の労力と時間を要するため、一日に1台をアップすればもうヘトヘト。

今回はGWということもあり、比較的反応が良いことから(賃貸物件はさっぱりですが)、出来るだけ早く広告したいと言う思いで頑張って2台アップしました。

ふぅ~ 疲れた…。

よいご縁に恵まれると良いのですが。

中古車と未来カー

本日はポロの車庫証明が下りたので早速移転登録(名義変更)の為に陸運支局に行って参りました。

この時期、車は売れていない筈なのにめちゃめちゃ混んでますよ。

書類一式提出して1時間も待たされました。こんなの久しぶりです。

東日本大震災の影響で中古車相場が高騰しているそうですが、果たしてその影響もあるのでしょうか?

ところで、明日はテスラモーターズのデリバリーするテスラロードスター(EVスポーツカー)の試乗会が広島で開催されます。

何とか予約を取り付けたのでその異次元の走りを体験してきます。

今からホントに楽しみで眠れません。

ガレージでEVカーを弄るガレージライフはもうすぐそこに来ているのかも知れません。

フォルクスワーゲン ポロ GTI

今日は二代目社用車兼商品車両を引き取りに行ってきました。

到着するとシャッター付きガレージに何故かルーフにゴザを載せて保管されてました。10年前の車とは思えないほど綺麗な状態。ほぼ新車です。

当初は1~2万kmくらい活躍してもらった後で商品車として売却しようと思ってましたが、社用車として使うのが勿体無いくらいのコンディションです。

取り敢えず今現在商品車両が無い状態なので在庫車としてアップしましょうかね。

オールロードクワトロという記号性

午後からアウディARQ(オールロードクワトロ)の現車確認。

1台目はSVという廉価版グレード。

内外装はまずまずで、試乗もしてみましたが特段の違和感無し。ただ、走行距離が少々延びていたのと、整備履歴が不明でエンジンルームがオイリーだったのが気になりました。

激安ではありましたが、手に入れてからの整備費用を積み上げると商品としては微妙なところ。

2台目は標準グレード(画像は別の車両です)。

こちらはどこから見ても文句のつけようのないミントコンディション。走行距離も少なめで整備履歴も明らか。

しかしその分価格も高い。

いや、この車の性能・ポテンシャルと新車価格からすればそれでも激安なんですが、時代はエコに大きくシフトし、もはや重厚長大なフルコースは敬遠される傾向にあります。

オーナーさん自身も少々持て余し気味で、もう少し小さい車に乗り換えたい様子。

しかし買取店やディーラーで査定するとそれはもう涙が出るような金額しか提示してくれません。

イタフラ車は言わずもがな。ドイツ車でも特にアウディは他と比べると値落ちが大きいブランドです。

オーナーが日頃どれだけ愛情を注ぎ大事に乗ってこようが、どれだけきちんとメンテナンスやモディファイをしてようが、どんなに思い入れが強かろうが、年式と走行距離とモデルと色と内外装の状態をチェックし、過去のオークション落札相場と照らし合わせて機械的に買取金額がはじき出されます。

私自身、過去に幾度悔しい思いをしたことか。

幸いなことに今日では複数の買取業者を競わせることができますし、自らYahooオークションに出品してその「思い」を文章にしてアピールすることができるようになりました。

しかしながら大半のユーザーは、買い替えの際にはディーラーの新車価格の値引き額と下取り金額をどんぶりに入れられ、作られた値頃感を押し付けられて良く分からないまま契約しているのでは無いでしょうか?

本当は、オーナーさんの「思い」と実際に手を掛けた内容をきちんと評価してもらい、試乗してもらい、その金額だったら納得!という方に買って頂くのが車にとっても幸せなはずです。

そんな売り手と買い手をマッチングさせるサイトを作ろうと計画中です。

話が逸れましたが、オールロードクワトロはいい車です。

エアサスとクワトロシステムで武装した高級ワゴンは、オンロードを矢のように突き進み、オフロードをラクダのように這い、泥だらけで何の躊躇いもなく一流ホテルのエントランスに乗り付られる車。しかも都心の立体駐車場にシレッと入る車高。文字通り全部道路四駆。万能車。

元F1ドライバーの鈴木亜久里さんが手ばなしで褒めてましたし、お金持ちに見えそうな車ランキング(なんじゃそれ)でも堂々の1位。

スマートなのに無骨でカッコ良くてオンリーワンな存在。大好きな車です。

もっと評価されてもいい筈なんですが日本での販売実績は2,000台強。

日本人はレンジやカイエンやX5といった、とっても判りやすい記号性を持つSUVが好きなんですね。

大好きな車ではありますが、ビジネスとして考えるとその万能ぶりとは裏腹な弱い記号性故に出口戦略を描くのが難しく、買うかどうしようか大いに悩んでいます。