一般的にはIT用語として語られることの多い「クラウドサービス」ですが、最近不動産業界、特に都心部(東京23区)のマンションの住人の間で注目されています。
近年、都心部のマンションはファミリータイプでも50~60㎡台の比較的狭い物件が人気だそうです(リクルート調べ)。理由は交通の便や家族構成、或いは価格等様々ですが、どうしても収納スペースは不足しがち。
そこで生活に必要不可欠でないものは外部のサービスを利用しようというもの。
親や知人が泊りに来た際に利用できるゲストルームを備えたマンションや、会議室や託児所があったり、また一部にはトランクルームを設置しているものも出てきているそうです。
そうした箱モノやスペースのみならず、マンション住人が共同利用できるシェアカーを常設するマンションも多くなってきました。
つまり、住環境に於けるコアな要素は最低限確保しつつ、不足しがちなリソースはクラウドサービスで補うという考え方。
住環境クラウドの究極の例がシェアハウスですが、そのファミリー版と云ったところでしょうか。
個々を見ると決して新しいサービスではありませんが、目的を明確化して差別化を図るためのサービスメニューとして体系化するとなかなか面白いものですね。