デザインのチカラ

本日はオーナー様と賃貸戸建+ガレージプロジェクトの打ち合わせ。

今回の最も優先度の高い判断基準はコスト。

ローコスト住宅を供給する建築会社2社に打診し、それぞれの提案内容と見積額を検討したのですが、1社は予算オーバーで残念ながら選考から除外。もう1社はデザイン的に納得が行かず保留。

どちらも帯に短し襷に長しで決定打に欠け、もう1社検討することになりました。

しかし最近の賃貸用戸建というものはローコストといえども設備はどれも充実してますね。

そこそこ広いシステムキッチンにゆったりとしたユニットバス、温水洗浄便座といった最新の水周り設備は当然ながら、標準でペアガラスを採用し高気密高断熱仕様といった快適性に加え、耐震性、耐久性、メンテナンス性の良さも謳っています。

設備・仕様が一定水準をクリアしているなら、次なる判断基準はデザイン(見た目)。

現在検討中の1社はスタイリッシュな外観と外貼り断熱が特徴的なデザイナーズ戸建をローコストで提供できるのが売り。

借家と言うと切妻屋根の2階建て住宅を思い浮かべますが、ガレージと併設するとガレージが浮いてしまってちぐはぐな印象を受けるのが難点なんです。

一方でローコスト住宅で比較的目にすることの多いキューブ状の建物はなるほどガレージとの相性は良さそうですが、コスト優先でデザインを重視していないため無機質過ぎてなんだかつまらない印象は否めません。オーナー様もそこが気に入らない様子。

大家さんが愛情を持てない物件ならばやめておいた方が良いでしょう。

そこに住むことで、何か新しい生活を、ワクワクする人生をイメージできる。それがデザインの力。

勿論大事なのは中身ですが、最新の設備、建材を使っているならどれもこれも遜色無いレベルに仕上がっている筈。であれば差別化要素としてのデザインというものが益々重要になってきます。

これは車でもバイクでも同じことが言えますよね。

トンガリ過ぎて使い勝手が悪過ぎるのも考えものですが、そんなツンデレ系が好きな方も中にはいます(特にイタフラ車乗りに多し)。

今回のプロジェクトは、車・バイク趣味車向けに広めのシャッターガレージを併設するのが特徴。

それだけでも差別化出来るとは思いますが、愛車にひとかたならぬ拘りを持つ方は住処にも拘りがあることでしょう。

そんなマニアックな方々にも受け入れられる賃貸物件を目指してベストを尽くしています。