プロフェッショナル

先日、NHKのプロフェッショナルという番組を観ました。
今回はグランドハイアットのコンシェルジュへの密着取材。

宿泊客の様々な要望に的確に対応するのみならず期待を上回る提案を行い喜ばせることがプロフェッショナルなのだと思ってましたが、そこまでは当たり前。
宿泊客が真に何を望んでいるのかを会話を通じて引き出し、表情を読み取り、もう一歩踏み込んだ攻めの接客を行う。無難に纏めようとせず良かれと思う事は全て実施する。

耳が痛かった。

先日、とあるお客様から他の物件に決めたとの連絡がありました。
このお客様とは1ヶ月以上やり取りを行い物件を幾つもご見学頂いてましたが、なかなか条件が折り合わず膠着状態となってました。

様々な組み合わせを提案したり、条件交渉を行ったりと、自分自身ではかなり時間を割いて頑張ってるつもりでした。
しかし条件にピタリと合う物件がなかなか見つかりません。優先度の低いところは妥協して下さいと、無難に纏めようと守りに入ってたのかも知れません。
まだまだやれた事は沢山あったのだと思います。

また、最近は市場に無い物件(ガレージハウスやシャッター付きガレージ等)へのお問い合わせに対して、今のところ空きが無く空室が出たら連絡するという通り一辺倒の対応しか出来ていませんでした。
もしかしたらそのお客様は倉庫でも良いのかも知れないし、シャッターが無くても安全に車が保管出来れば良いのかも知れません。住まいとガレージが離れていても良い場合だってあります。一応そうした事もヒアリングして次善の案を提案はしておりましたが、思い返すともう一歩踏み込みが足らなかった、攻めの姿勢が欠けていたと反省しきりです。

ともすると不動産屋のしつこい営業は嫌がられので、ぐいぐい迫るのは控えていましたが、それがお客様の心を掴む内容だったら良いんじゃないかと思うようになりました。

不動産業もサービス業。プロフェッショナルなコンシェルジュに成るにはまだまだ努力が足りないと痛感した次第です。

 

完成見学会に参加して

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この日曜日は小雨の降る中、新築物件の完成見学会に行って参りました。
いつもは主催する側のこの類のイベントも招待される立場は実は初めて。それも単なる自由見学ではなく設計・監理を手掛けた1級建築事務所の代表の方自ら微に入り細に入りご説明頂き、オーナー様が建物に込めた思い、設計上の創意工夫、デザインと機能性のバランス等々、ごく一般的な不動産仲介業者からは聞き出すことの出来ない裏話を伺えたことは大きな収穫でした。

当物件は2月末に完成し3月初頭から入居が可能となります。現在絶賛募集中! 広島には他に無いユニークな物件ですよ。

ただ気になる点がひとつ。新築の建物は完成と同時に、或いは完成前に幾つかのお部屋に入居申し込みが入るパターンが一般的なのですが、当物件は現在のところ未だ入居申し込みが無い状態。特異な物件だけにマーケットは限られるのでしょうが、建築時からもう少しアピールしても良かったのではないかと。

アピールするのは募集広告する不動産会社の役割。当社が企画した物件であれば原則プロジェクトマネージメントを実施してます。果たして不動産会社がPMまで実施する必要性があるのでしょうか。本来ならば上記ケース同様に専門家に監理を任せ、不動産会社は建物が完成に近付いたら物件情報を広告媒体に流すという役割分担がありますが、そうした場合は施工と広告が分断されてお客様にはぼんやりとしたイメージしか伝わらないのではないかと思うのです。

当社はオーナー様、設計事務所、施工現場間の橋渡しを行う事で各種情報を一元化し整理してリアルタイムな情報発信を行います。
建築許可が下りて広告出来る段階になった時点から完成に至るまでの進捗状況を逐次発信することで、お客様にとってはより具体的なイメージを膨らませる事が出来、、オーナー様にとっても見込み客の集客が出来、双方にメリットがあると信じてます。
また、当社も上流工程から下流工程まで一貫して関与することで物件に関する知識が蓄積され、どのような質問にも即座に答えられる様になります。

お客様は、その物件に関し最もよく知ってる人から説明を受けたいですよね。
オーナー様は、その物件にどれだけの方が関心を持たれてるのかを直ぐに知りたいですよね。

企画から仲介・管理まで、オーナー様からお客様まで、エンド・トゥ・エンドでサポートする当社だからこそ出来る事があると思うのです。

そんな思いを強くした日でした。