昨夏、電子契約の推進を目的として新しい家賃保証会社を選択肢のひとつに加えました。

弊社はそれぞれの分野(居住用物件・事業用物件・ガレージ等の駐車場)毎に保証会社を使い分けてます。各保証会社共に得手不得手があるので最適な組み合わせを考えて利用させて頂いております。

ただ、電子契約の取り組みは各社まちまちでして、2021年夏の時点ではアークシステムテクノロジーズ株式会社がオンライン申込→入居審査→電子保証契約に対応している唯一の保証会社でした。

今現在は全保連株式会社も電子契約に対応済みですが、オンライン申込→入居審査のフェーズは未対応で不動産ポータルのアットホームや不動産BB、キマルーム経由での申込にしか対応していないそうです。

当社はこれらのポータルは一切利用していない為、保証会社独自のオンライン申込が実現できることが条件でした。

同社のシステムを採用する事でオンライン申込→入居審査までは当社は一切関与することなく自動的にタスクを進める事が可能となりました。

これにより契約手続きの大幅な省力化と時短に繋がる事が判ったので全面的に採用したのですが、何しろ業界初との事で細々した不具合や保証会社側の運用の不備によりお客様にご迷惑をお掛けする事もあって、現在は一旦見直しして元の保証会社に戻しております。

賃貸借契約そのものは既に電子化できているものの、付随する保証委託契約が電子化できない現状では従来の書類でのやり取りに戻らざるを得ません。しかも土日祝の郵便配達が無くなった為に一刻を争う場合はレターパックライトで送付するか手持ち投函とアナログ時代に逆戻り。

しかしながら電子化(電子化という言い方も古臭い感じがしますが)は時代の流れであり各保証会社も何れ対応するでしょう。

イノベーターとしてチャレンジしましたが今回は期待通りの結果にはなりませんでした。ま、こんな事もあるでしょうが、今後も先進的で貸主・借主・仲介会社(当社)にメリットのあるものには積極的に取り組んで参ります。