棟上げ

ここ広島は台風の影響は殆どなくホッとひと安心。

と呑気な事を言ってる場合ではなく、遅れを取り戻すべく急ピッチで工事を再開したHobbyHouse桜尾。本日(12日)の昼過ぎに巡回した時には、もうこんな状態になってました。

Exif_JPEG_PICTURE Exif_JPEG_PICTURE

ガレージは建て始めると棟上げ迄はあっという間ですが、この後の土間コンクリートの養生(乾燥)期間を十分に取らないとフロアペイントが剥がれたりするのでご利用頂けるようになるのはやはりお盆前後でしょうか。

実物を見て思ったのですが、かなり大きく感じます。既設のC01~C11に比べて横幅が30cm程度狭くなってますが高さが30cm程高いため想像以上に空間のボリューム感があります。
お部屋の場合も床面積が小さくても高さが2.4m以上あると圧迫感が薄れて広く感じるのと同じ理屈ですが、ガレージの場合は天井にS字フック等を取り付けて物を吊り下げることで頭上空間を有効活用することができるため、実用面でもメリットがありますね。

 

台風

20140710-074059.jpgHobbyHouse桜尾の進捗ですが、ご覧の通り全く進んでおりません。
そりゃそうです。コンクリ流し込むのにこんな天候ではね。
幸いな事に広島は台風8号の影響は小さい模様ですが、他県での被害を聞くにつけ悲痛な思いを抱きます。早く消失して欲しいものですね。

台風と言えば私は台風銀座と呼ばれる高知県で生まれ育ちました。
銀座だけあってやはり良く来ましたね。
子供の頃は台風が来る直前の雰囲気が好きで、下校時に鈍色の空を見上げ、生暖かい風を感じ、草木のざわめき聞くと無性にワクワクしたものです。大人になってもそんな感じでつい数年前までは台風ウェルカムでキャンプ道具を引っ張り出していつでも来なさいと臨戦態勢だったのが。。。

ここ数年でめっきり軟弱になってしまい、今はどうか台風来ないでと願う情けないオヤジに。
これは仕事上の都合だけではなくて、家族や家や地域の無事が一番という思いが歳を重ねるにつれ強まってるのかな。
それもありますが、昔は台風の被害と言っても甚大なものはそんなに多くなかったと記憶してますが最近の自然災害と来たらもう手加減無しでしょ。キレた状態。
正直怖いのです。

人類が自然を御する事なんて到底無理な話で、統治が行き過ぎると反発も強くなるということなんでしょうか。

何れにせよ、どうか被害がこれ以上拡大しない事を願ってます。

ガレージフロアのペイント

そもそも、何故ガレージの床をペイントする必要があるのか。

そこが単なる車庫なら不要です。しかし大切な愛車を保管する場所ならフロアペイントは必須だと考えます。

Exif_JPEG_PICTURE一般的に、ガレージの床はセメントと砂と水を混ぜ合わせたモルタルが使われます。モルタルは乾燥の過程で収縮が生じ、表面にヘアークラック(0.3mm以下の割れ)が発生致します。これはもう特性であるため受け入れざるを得ませんが、ビジュアル的には褒められたものではありませんね。また、表面の劣化が進むと細かな埃となって舞い始め、締め切ってるはずのガレージなのに車両にうっすらと白いものが積もってるといったことにも。
更にオイルが垂れたら最後。頑固な染みとなって取れないんですねこれが。プロのクリーニング業者さんに依頼して表面にポリッシャーを掛けても全て落とす事は難しいそうです。

そこでヘアークラックを隠し、埃の発生を抑制し、オイル染みを防止し、ガレージ内をクリーンに保つペイントが重要なんですね。

では、ガレージのフロアペイントとして最も適切な塗料は何か。

コンクリート床のペイントに使用される主な塗料を、それに含有される樹脂により分類(樹脂は品質を左右する要素)すると、アクリル、ウレタン、エポキシ系が代表的なものとなります。
そしてフロアペイントに求められる機能上の要素としては、密着性、耐摩耗性、耐薬品性が挙げられます。
アクリル系は最もコストが安いものの、耐摩耗性に劣るため事務所や軽量物倉庫、軽作業場以外の用途には不向き。そこでウレタン系とエポキシ系のどっちが向いているのかと言う事になります。

Exif_JPEG_PICTUREウレタン系は耐久性、耐油・耐薬品性に優れますが、エポキシ系は更にそれを上回ります。一方で耐候性に関してはエポキシ系はからっきしダメ。紫外線に当たるとあっという間に変色(褪色)してしまうのです。
しかしガレージは屋内。よって耐候性はさほど重視されません。

おススメはエポキシ樹脂を主剤とした塗料。屋外の部分はウレタン樹脂塗料をトップコートとして使用すると良いでしょう。
最近はアクリルシリコン樹脂やフッ素樹脂と言った高級塗料が家の屋根や外壁の塗料として幅を利かすようになってますが、ことガレージフロアペイントはエポキシ系で決まりでしょう。

という訳で、今回もエポキシ樹脂塗料にて仕上げます。

ただ、モルタルの養生(乾燥)期間は4週間程度必要でして、しっかりと乾かしてから塗らないとペリペリと剥がれてしまうのです。個人宅のガレージならまだしも、賃貸ガレージを1ヶ月も遊ばせておくのは大家さんにとっては無駄そのもの。収益機会の損失です。

そうは言っても、ご利用者様に快適に使って頂ける様、大家さんを説得するのも当社の仕事。永い目で見ると大家さんにもメリットがあるのですよ。

ガレージのキモ

賃貸ガレージを造る上で最も難しい点が基礎工事なんですね。

ガレージそのものは既成品なのでメーカーの説明書通りに組み立てればそれなりに建ってしまうものですが、基礎のレベルがしっかりと取れていないとパネル間に隙間が生じたり歪みが出たりしてシャッターの動きが渋くなることもあります。

R0038005R0038030通常、土地とR0038033いうものは宅地であれ駐車場であれ道路より少し高くなってます。しかも奥から手前(道路側)に向けて勾配が付けられており、完全にフラットでは無いのです。それもこれも降雨時の水はけを考慮してのこと。
大雨が降っても容易に冠水しないように土地を嵩上げし、道路に雨水をスムースに流せるように勾配を付ける。50坪やそこらの宅地なら大した問題ではありませんが、数百坪の駐車場ともなれば道路から奥まで50mもの距離があったりする訳です。その奥から道路まで雨水を流そうとすると、50cm程度の高さの違いが発生してしまうのです。

これが平面駐車場なら何の問題もありませんが、いざガレージを造るとなるとガレージ内の土間はフラット(厳密に言うとガレージの奥からシャッター側に向けて緩やかな勾配を付けます)なのに土地には勾配が付いてるもんだから連棟式にしようとすると結構真面目に計算しないと辻褄が合わなくなってしまいます。基礎と土間と前面部分の擦り合わせがかなり難しいそうです。
こんな具合でややこしいのに、この類のガレージを借りられる方はペタペタのローダウンが当たり前仕様だと思ってる私は、建設会社に更に無理を言って出来るだけフラットに仕上げて頂いてます。

さて、HobbyHouse桜尾 第三期工事はようやく基礎部分の型が出来上がりました。
本来であれば週末にコンクリを流し込んで柱を立てる予定でしたが、この天候なので大事を取って延期しました。

来週も台風が来てますし梅雨の心配も。。。

天候を睨みつつ出来るだけ早く完成させるために頑張っておりますので今しばらくお待ち下さい。

次回はフロアペイントのお話でも。

4周年

本日の打ち合わせその1。

Processed with Rookie南区の賃貸ガレージタウンのレイアウトプランの提示。

旗竿地(間口が狭くて奥が広い土地)故に家を建てるには無駄が多く、駐車場にするには周辺環境に難あり。

そこで賃貸ガレージタウンを造りましょうと提案中。

只今建築コストを積算してますが、十分採算ベースに乗るのではないかと思います。

 

本日の打ち合わせその2。

Processed with Rookie佐伯区にて企画中のバイカーズマンション。

進入路が狭くて車は入れないけれど、バイクならOK。

ならば1Fをバイクガレージにして2F・3Fを住居(1R)にしてみましょということで早速設計事務所にて図面を作成して頂きました。

1Fにはシャッター付きの広めのバイクボックスが戸数分確保されており、中で作業も可能(電源も付けます)。

敷地内に洗車・メンテナンスエリアを設け、住人同士でワイガヤしながら情報交換。

そんな物件があっても良いんじゃないですかね?

まだまだ企画段階なのでどう転ぶか判りませんが、是が非でも実現したいと思ってます。

 

そんな当社は昨日をもって設立5年目を迎えました。皆様に支えられてどうにかこうにかやって来れました。ありがとうございます。

この所、この様な持ち込み案件を多く頂くようになり、少しずつ手応えを感じております。

多くのドライバー、バイカー、或いはショップさん、土地オーナーさんに喜んで頂きたい。

そう願って今日も明日も走り回ります。