打率1割未満

居住用物件が殆ど動かない中、事業用物件(店舗、倉庫、駐車場他)はまずまずの動きを見せてます。

我々不動産業は情報産業でして、空室や売り物件情報を如何にして早く、多くキャッチし、マーケットに素早く、正確にリリースするかが肝。

そのためには、どこそこはこういう物件に強いから情報を回してあげようと思わせる特徴を同業者に認知頂くというのも極めて重要な営業活動です。

お陰様で、ガレージと言えば弊社(判りやすい社名ですからね)ということで、同業者からのお問い合わせやお客様をご紹介頂くケース(車全然判らんけぇ任せた! みたいな感じ)も増えて参りました。

さて、情報は多ければ多いほど良いというものでもありませんが、少な過ぎると折角サイトを訪れて頂いたお客様はがっかりして離脱するんですね。

そこで、これはちょっとどうかな? という物件の含めて掲載するケースが往々にしてあります。

同業者で成功していると言われている首都圏の親しい会社でも、100物件掲載しても成約に至るのはそのうち数件。つまり打率1割未満なんだそうですね。

それでも成約する可能性がゼロで無い限り、死蔵物件となるかも知れない物件をせっせと掲載し、毎週空室確認をするのだそうです。

当社は原則100%現地に赴き、外観を撮影し、物件の印象や近隣の状況をコメントとして掲載しております(室内の撮影は鍵の手配やらなんやかやでそれなりに時間が掛るので、必要に応じて、或いはお客様のご要望に応じて撮影して掲載してます)。

これは居住用物件に限らず、倉庫や5,000円/月の駐車場に至るまで例外なく実行してますが、そうした作業の9割以上が無駄になる訳です。

もう少し要領良くやる方法もありますが、実際にこの目で見て感じた事を良いことも悪いことも含めてWebsiteに掲載することで、お客様がご自身で物件を探される際の時間と労力の低減が出来れば良いなと思って実施してます。

名付けて、勝手にバーチャルエージェント。

ご自身で現地に出向かれた際(大歓迎ですよ)に、あぁそういえばそんなコメントが出てたなとか、古いと言ってたけど意外と小ざっぱりしててきれいじゃんとか、ご判断の指標としてご利用頂ければ幸いです。

無駄骨に終わる作業かも知れません。撮影して物件を掲載した翌日に他社にて成約されて物件を取り下げざるを得なくなるケースも枚挙に暇がありません。徒労感に襲われて、何やってんだろう?と思うこともしばしば。

が、インターネットの向こう側の何方かがきっと見ていてくれてるはずと信じて明日も撮影に行って参ります。